前回の記事ではNISAという制度、資産運用ってどういうもの?ということをお話しました。
今回は、NISAの種類や口座を開設する上でのおススメポイントをご紹介いたします。
NISAを活用するとこんなにおトクに!ジュニアNISAも
NISAはどう活用する?
NISAの利点は、銀行で普通預金や定期預金しておくのに比べて多くのリターンが得られること。また、通常の証券口座と違い売却益や配当金が非課税になることです。
最長で5年間が非課税となるわけですから、5年間不祥事などなく景気の波に左右されにくい堅実な企業の株を購入するのもいいですし、元本割れしにくそうな投資信託商品を選ぶのもいいでしょう。
長期保有する点を活かすなら、株主優待の受け取れる株を選ぶのもいいですよ。保有しているだけで、毎年その企業の製品や株主優待券を手に入れて、さらにお得にできます。
ジュニアNISAならお子さんやお孫さんの資産形成がお得に!
2016年1月から、日本国内に居住する未成年が対象となるジュニアNISA(未成年者少額投資非課税制度)がスタートしました。
口座開設者をお子さんとし、実際に口座を運用管理するのはご両親や祖父母などの二親等以内の親族が行う口座です。
ポイントは、2016年から2023年までの期間限定で、税金面でお得になることです。
例えば、この期間にジュニアNISA口座で購入した株式や投資信託等が元値より値上がりした際、売却して値上がり分だけ譲渡益を得るとします。通常、売却による譲渡益は20%ほど課税されてしまうのですが、ジュニアNISA口座では非課税で済むのです。
口座開設者が未成年であることが条件なのでお子さんの年齢しだいではありますが、最長で5年間も非課税期間になります。
2023年12月末で非課税期間が満了となっても、一定金額までは口座開設者、つまりお子様が20歳になるまでは非課税で保有できるのもうれしいですね。
お子さんやお孫さんにお得に資産を残したい方なら、ぜひ検討したい制度です。
注意したいのは、払い出しのタイミングに制限がある点。
原則として口座開設者であるお子様が18歳になるまでは非課税で払い出しができません。その時を迎える前に口座を廃止して引き出すという場合にも課税されてしまいます。「すぐに売却して現金化したい」というようなニーズへの対応は難しいです。
また、1人1口座で、非課税投資枠は年間80万円と上限が決まっています。多額の投資には向かないことも憶えておきましょう。
つみたてNISA制度が開始、NISAとの違いは?
新しいNISA制度「つみたてNISA」
2018年1月に始まった「つみたてNISA」にも注目が集まっています。
つみたてNISAは年間40万円の上限額で、少額から長期で積み立て・分散投資することを優遇する制度です。2018年から2037年までに購入した投資信託を、最長20年間にわたって非課税で保有することができるのが魅力です。
つみたてNISAでは長期・積み立て投資しやすい!
長期にわたって投資商品を保有するつもりなら、できるだけ多くの金額を有利に保有してお得にしたいですよね。
NISAでは非課税投資枠が年間120万円、非課税期間が5年間で、合計600万円までが非課税です。他方、つみたてNISAでは、年間40万円で20年間、合計800万円まで非課税の優遇措置を受けながら投資することが可能です。
また、投資信託を購入する際に基準価額が高い時に多くの口数を購入してしまい、その後なかなか元に戻らず損をするというケースが発生する場合があります。
このようなリスクを軽減するために、つみたてNISAでは毎月の購入額を一定にした「積立投資」という買付スタイルに限定されています。価格が高いときには少なく買い価格が低い時には多く購入するので、平均すると損が少なくなるという仕組みです。
さらに、投資信託で必要になる信託報酬というコストが低く、販売手数料も0円の商品で、毎月分配型でない商品のみが取り扱われているのも特徴です。
保有することでのコストを抑え、また利益をそのまま運用し続けることで長期的に資産額を増加されていくことが期待できるのです。
NISA口座を開設するならここがおすすめ!
NISA口座を開くには、NISA口座の取扱のある証券会社に開設書類を請求するところから始めます。
現在大手の証券会社はネット経由で書類の請求ができるようになっているので、簡単です。また、資料請求サイトでは各社のサービスについて丁寧に説明されています。他社との差別化のポイントがわかりやすいので、必見です。
多くの証券会社がNISA口座を提供していますが、ここでは中でも要チェックの証券会社を2社ご紹介します。
おすすめのNISA口座 その1【SBI証券】
SBI証券ではNISA口座での国内株式手数料が、買付・売却どちらも無料となります。(海外ETFは買付のみ無料。)
株取引に興味があり比較的短期での売買を予定されている方なら、売買手数料が無料なのは見逃せません。
おすすめのNISA口座 その2【楽天証券】
楽天証券では専用のスマホ株アプリiSPEEDが利用できます。出かけ先や自宅でわざわざパソコンを立ち上げなくても売買できるというのは便利ですよね。
iSPEEDは情報収集ツールとしても使えます。日経テレコンが利用でき、日本経済新聞の朝刊・夕刊、日経産業新聞、日経MJといった経済に関する専門紙をなんと無料で閲覧(3日分)できるのです。
個別の契約では当初料金として16,000円、毎月の月額利用料が8,000円、さらに情報利用料金(いずれも税抜,2018年2月現在)を支払わないと利用できません。投資を有利に進めるヒントとしてぜひとも有効活用したいですね。
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