定期的に通院していたり、複数の病気で治療をしていたりすると、医療機関はもちろんj調剤薬局での支払いもかさみます!
高額な医療費を支払ったとき、健康保険の「高額療養費」の制度を使えば、自己負担限度額を超えた分を払い戻してもらえます。
しかし、自己負担限度額に達しないものの「ずいぶんかかった」と思うときはありませんか?
病気にかかりやすく、小児科・耳鼻科・眼科・皮膚科など複数の医療機関にかかっている小さいお子さんのいるご家庭も少なくありません。
しかし、自治体によっては子どもの医療費助成制度がなかったり、あっても就学前のみなどの年齢制限や世帯の所得制限により利用できない場合があります。
だからといって、放っておくのもかわいそうですよね。
そんなご家庭でご参考いただきたいいのが調剤薬局の選び方です。
みなさんは処方箋を持って行く薬局を決めていますか?
薬の飲み合わせの心配から、相談のしやすい、自宅近くの街中の処方箋薬局にまとめてお願いしているという場合もあるかもしれません。
しかし、実は病院に近い薬局のほうが費用がおトクになるんです。
処方箋を薬局に提出し薬を用意してもらう際、厚生労働省の定めた調剤報酬に基づき「調剤基本料」がかかります。この調剤基本料の額がポイントです!
調剤基本料
- 街中の個人経営の薬局:41点(123円)
- 大型病院に近い単立の門前薬局:25点(75円)
- 大型病院に近いチェーンの門前薬局:20点/15点(60円/45円)
- 大型病院の敷地内にある門内薬局(院内処方でない):10点(30円)
※保険点数1点につき10円。
※カッコ内は3割負担の金額。
例えば、きょうだい2人分の処方箋を街中の薬局にお願いすると、それだけで246円。月に2回通院すると492円かかります。これが門内薬局だと120円。差額は372円です。なんと薬局の違いだけで、カフェのドリンク1杯分くらいの差になるのです。
なお、2019年10月には消費税率が10%へ引き上げられる予定です。
これに伴い調剤報酬も上乗せされることになっており、調剤基本料はいずれも1点プラスされる方針となっています。つまり、差がさらに大きくなるということですね。
「お薬手帳」を持参して服用中の薬剤を見てもらえば、行きつけの薬剤師さんでなくても薬の飲み合わせについて注意深くチェックしてくれます。
もし街中の薬局にこだわりがなければ、病院敷地内や病院近くの薬局で調剤してもらってみてはいかがでしょうか?
※こちらの記事もご参考ください
処方箋、どの薬局に持って行く? 実は異なる負担額 ジェネリックやかかりつけ、サービスも見極め|NIKKEIプラス1|NIKKEI STYLE
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